自然の中の生き物は、季節や年によって変化するだけでなく、ある種類が大発生したり、突然いなくなったりします。広さが限られた「学校ビオトープ」の場合、環境が自然生態系にくらべると単純なので、放っておけばその環境に適した種類がふえることになり、多くの生き物がすむビオトープではなくなります。そこで、学校ビオトープを学習などで有効に活用するためには、つくった後も適切に管理することが重要になります。
ビオトープにいる生き物の観察や調査などを行って、その変化をみながら、より多くの生き物がくらせるように、みんなでビオトープを育てていくことも大切です。

- 児童・先生・保護者などで話し合って役割をきめるときに、学校ビオトープの意義・目的・目標についての共通の認識を持つようにすることは大切です。

- 担当の先生が異動しても、ビオトープの管理ができるように、委員会活,クラブ動などを利用するとよいでしょう。委員会やクラブ活動以外では、毎年5年生が1週間ごとの当番制で交代して管理している学校や「ビオトープボランティア」を希望した5,6年生が常時活動している学校があります。そのほか、地域の人たちや保護者でつくられた「ビオトープ管理委員会」や「おやじの会」が支援している学校もあります。

- ビオトープ内での注意や約束ごと、外来種や園芸種、よそから生き物をビオトープにもって来るときのきまりをきめます。
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ルールを書いた掲示板
ビオトープの看板と一緒にルールを掲示

- どのようなビオトープにするか、たとえば10年後のビオトープを考えて目標を決めて管理します。

- うまくいっていなければ、その原因を調べて体制や計画を見直します。

- つくったビオトープを管理するためには、そこにすむ生き物の種類や数、温度や水質などの環境の変化をつづけて調べるモニタリングが非常に大切です。このとき、地域の人たちや専門家といっしょに調査するとよいでしょう。

- モニタリング結果は、ビオトープをつくる前の調査結果と比べることで、ビオトープの変化を知ることができます。調査結果は今後の環境づくりのために役立ちます。何年もつづけて続けて調査すれば、おもしろいことがわかるかもしれません。

- 観察日誌をつけると、ビオトープにすむ生き物のくらしがわかります。この記録はビオトープの管理にいかすことができます。

- モニタリング調査は、ビオトープをつくって3年間ぐらいは変化が大きいので、できれば毎月行うとよいでしょう。この調査結果も記録として残すことが大切です。調査結果によっては、管理方法の見直しが必要になります。
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ビオトープ内でのモニタリング調査
採集した植物の名前を専門家に聞く
採集した昆虫の名前を専門家に聞く

- 生き物の種類や数は、環境によって大きくちがってきます。計画段階で考えた「やって来て欲しい生き物」が調査によって確認できると、ビオトープがその生き物にとってよい環境にあることがわかります。もっとたくさんの生き物がやって来るには、どうすればよいかみんなで考えましょう。
調査結果や観察結果は、「ビオトープニュース」「ビオトープ新聞」などをつくって掲示板(けいじばん)にはったり,校内放送の話題にしたり、学校のホームページにのせるなどしてみんなに伝えることが重要です。そのほか、ビオトープで採集した生き物を飼育ケースや水そうなどに入れて廊下に展示して、ビオトープに関心をもってもらうようにします。

ビオトープを紹介した学校のホームページ
写真やビオトープニュースをはった掲示板
廊下にはられたビオトープ新聞









